岩隈２ヶ月ぶり登板で好投！楽天の連敗止める

　（パ・リーグ、ソフトバンク１－３楽天、１４回戦、ソフトバンク８勝５敗１分、２７日、ヤフードーム）頼れるエースがマウンドに帰ってきた。岩隈は味方の好守に助けられながら７回１失点で４勝目。１９日から３連敗中だったチームを救った。
　ヤフードームの左翼席に陣取った楽天ファンの「おかえりコール」とともに、岩隈が復活した。「自分を待ってくれていた人たちがいるから、そういう感謝の思いも込めて投げたい。正直まだ不安はあるけど、投げることでそれも解消していく」。
　５月１７日の巨人戦（Ｋスタ宮城）で登板したのを最後に、右肩痛で出場選手登録を抹消された。約２カ月間、ファームで調整を続けていた右腕が出場選手登録されて即先発。４連勝中のソフトバンク打線の前に立ちはだかった。
　エースの離脱が、４月を９勝６敗で勝ち越すなど好スタートを切っていたチームが下位に沈む一因になった。その後、ラズナーが右内転筋痛、永井も右肩痛で２軍落ち。先発ローテは崩れ、中４日での登板は当たり前。序盤で降板した投手は、中２日で先発させられることもあった。
　そんなときに誰よりも苦しんだのが岩隈自身。朝早く起きて２軍施設でリハビリを行い、夜はテレビで毎日、仲間の戦いぶりを目に焼き付けた。「申し訳ない気持ち、歯がゆい気持ちでずっと見ていた。これから何とか取り戻せるようにしたい」と試合前に語った右腕は、球速こそ物足りないが、緩急自在に内外角を突く投球で、７回５安打１失点の好投。
　味方打線は三回一死二塁から「クマが久しぶりに投げているので必死で打った」という高須が先制適時打。同点に追いつかれた直後の七回には、満塁の好機から代打・草野の遊ゴロの間に決勝点を奪った。



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